過去に私用で作ったもの その2

我々が勉強させてもらっていた京都の表具店が加盟している表具協会では、年に一度、表装の展示会がありました。そこでは各表具店が、普段依頼品に施すような表装とは違う、おもしろさ・楽しさに重点を置いたような少し変わった表装の掛け軸などを展示していました。

この掛け軸も、その展示会に参加させてもらったときのものです。黄桜の河童みたいなのがかわいらしいです。

京都で勉強中、裂地の組み合わせは親方が決められていましたが、この展示会のときは、僕たちが自分で決めなければいけませんでした。親方からアドバイスを言ってもらえるので、トンチンカンな表装になることはありませんでしたが、本紙(河童の絵)しか見えない状態からどのような色・紋様の裂地をもってくればいいのか、そのときは本当に大変でした。

割と、お気に入りですがそんなに評価は良くなかったです。笑

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古糊の水換え

今年も古糊の水換えを行いました。一年経つのは早いです。古糊とは何ぞやという方は過去の投稿をご覧下さい。古糊作り~前編~

何の差なのか、それぞれの甕につくカビ達は三者三様で色んな色をしており、発生の仕方も様々です。環境は、あまり変わりがないので糊の炊き具合の差なのか、菌同士の生存競争に勝った猛者たちが繁栄したのか・・・

今回、一番気にしていたのは去年仕込んだ新しい糊です。一年経ってどのような変化が起きているか楽しみです。予想では、水面がカビでもう大変なことになっていると思われます。

さぁご対面!ってあれ?

 

 

 

 

古糊4まぁ予想外に綺麗なもんで。水面に少しだけカビが出ている程度です。ただ匂いは発酵しているような匂いはしております。一年目はこんなものなんですかね。

古糊5水を入れ替えました。見た目は、ほとんど変わりませんね。これから、どんな変化があるのか。また来年、顔を見るのが楽しみです。

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