不要不急の外出自粛の効果か、少しずつ新規感染者が減ってきているようで、このまま終息してくれることを願うばかりです。
最近、”アマビエ”なる絵が話題になっていましたが、そんな疫病を払ってくれる絵を紹介したいと思います。
![鍾馗 掛け軸](https://www.ho-undo.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_0154-577x1024.jpg)
勇ましく佇む武将のような人物は「鍾馗(しょうき)」と呼ばれる中国の神様です。
鍾馗が神様として崇められ始めたのは、8世紀、唐の時代。6代皇帝玄宗が病に罹り、その時見た夢の中で小鬼がいたずらをしていました。すると、どこからともなく現れた大男が、その小鬼を食べて退治します。玄宗が大男に名を尋ねたところ「私は終南山の鍾馗、科挙を受けたところ落ち、それを恥じて自殺した。だが高祖皇帝によって手厚く葬られ、その恩に報いるためやってきた。」と話したそうです。夢から覚めた玄宗の病は治っており、その後鍾馗の姿を絵師に描かせました。それ以降、鍾馗の絵を厄除けとして新年に門に貼る風習が始まりました。現代の日本では端午の節句に掛け軸や人形を飾ることが多いそうです。
![鍾馗](https://www.ho-undo.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_0155-577x1024.jpg)
当店にある鍾馗さんは少し穏やかな顔をされています。一般的?な鍾馗さんはもっと髭を蓄えられていてパッと見、閻魔大王みたいな風貌です。この穏やかな鍾馗さんでもビビりまくりの小鬼が見えるように厄除け効果バツグンなはずです。
![小鬼](https://www.ho-undo.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_0156-577x1024.jpg)
日々の手洗いなど出来ることはしっかり行っておりますので、あとは鍾馗さん掛け軸を飾り、ウィルスが近づかないようによくよくお祈りしたいです。
![世界遺産の高野山で掛け軸などの製作修復なら当店へ ホームページはこちらをクリック 加勢田芳雲堂](https://www.ho-undo.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/4.jpg)