最近、古い和本を修復しました。その時に「和綴じ(わとじ)」と呼ばれる綴じ方を施しました。今回は、その和綴じの種類について・・・
(板に各綴じ方をやってみました)

和本の起源は、中国から伝わったもので古くは平安時代、弘法大師 空海が中国より持ち帰ってこられた本が現存する最古のものとされております。そこから綴じ方が発展し、「大和綴じ」が出来上がります。大和綴じは4ヵ所に穴を開け、2穴ずつ紐で綴じます。

その後、江戸時代になり和本は最も盛んに発展し、それと共に様々な綴じ方が発明されます。中でも和綴じの基本となるのが「四つ目綴じ」です。和綴じは一本の紐で綴じられており綴じ始めと終わりの点が同じところになります。

次は「康凞綴じ(こうきとじ)」です。高貴綴じとも呼ばれます。四つ目綴じに比べ、角への綴じ数が増えております。これは中国の康凞帝が好んだ綴じ方といわれております。

次は「麻の葉綴じ」です。綴じた糸が”麻の葉文様”に似ているところから付けられています。綴じ数が多いので仕上げるのも一苦労です。


最後は「亀甲綴じ」です。こちらは亀甲形から付けられた名のようです。

以上が伝統的な綴じ方です。一度要領をつかめば、独自の綴じ方が出来ます。和綴じでWeb検索すると、なんとも手の込んだものを見ることができます。一筆書きのような感じで一本の紐で、綴じ始めと終わりが同じところに来る様に模様を考えればいいので、頭の体操になるかもしれません。
また、紙・紐・縫い針があれば粋なメモ帳が作れます。綴じ方は、検索してみてください。あしからず。
















骨材には象牙・骨・角などの動物からとれる素材でできています。象牙は現在、取引が禁止されているため昔からの在庫を使用するか代用品を使います。また角軸先で鹿の角を使った軸先は鹿が神使である春日大社関係の本紙に使われます。









紹介できたのは、ほんの一部ですがたくさんの種類の軸先が存在し、それらを使い分け表装がより良く見えるように考えるのです。
いきなりですが、これはイボタ蝋と呼ばれる蝋の塊です。
種は、ツヤツヤして硬いです。ムクロジの種は、お釈迦様のお言葉の中にも現れ、この種を使った数珠が「数珠の起源」とされています。
使ってみると、普段のガラス製に比べ、滑りにくいように思います。もう少し使うと馴染んでくるのでしょう。この数珠は使うほど磨耗していきますので、大切に使っていきたいです。
我々が勉強させてもらっていた京都の表具店が加盟している表具協会では、年に一度、表装の展示会がありました。そこでは各表具店が、普段依頼品に施すような表装とは違う、おもしろさ・楽しさに重点を置いたような少し変わった表装の掛け軸などを展示していました。
まぁ予想外に綺麗なもんで。水面に少しだけカビが出ている程度です。ただ匂いは発酵しているような匂いはしております。一年目はこんなものなんですかね。
水を入れ替えました。見た目は、ほとんど変わりませんね。これから、どんな変化があるのか。また来年、顔を見るのが楽しみです。

これは打出の小槌です。昔話にも登場し、振ると願い事がかなうというものです。
これは金嚢といい、お金を入れる袋です。富の象徴です。
これは分銅です。両替などに使われた分銅ですが、これも富の象徴です。
これは巻物と玉(ぎょく)と思われます。これも富の象徴でしょうか。
これは犀角(さいかく)です。動物の犀(さい)のツノです。薬になるようです。
犀角に似ていますが、これは丁子です。香辛料のクローブです。薬や香辛料に使われますが、昔は原産地が限られていたため珍重されたようです。
これは軍配です。勝利の象徴でしょうか。
これは隠れ笠と思われます。被ると透明人間になれるというもの。
これは宝鑰(ほうやく)といいます。宝物庫のカギです。


